SIDS(乳幼児突然死症候群)から赤ちゃんを守るために




SIDS(乳幼児突然死症候群)から赤ちゃんを守るために

 
  SIDS(シズ:乳幼児突然死症候群)とは、それまで元気だった赤ちゃんが
  事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。

  原因はまだよくわかっていませんが、育児環境のなかにSIDSの発生率を
  高める因子のあることが明らかになってきました。

  それらについてキャンペーンを行った欧米諸国ではSIDSの発生が減っています。
  日本でも年々減少傾向にありますが、平成12年において年間363人の
  赤ちゃんが、この病気で亡くなっています。


  SIDSを減らすためのキャンペーンのポイント

  ★あおむけ寝で育てましょう

   うつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが
   研究者の調査からわかっています。
   うつぶせ寝がSIDSを起こすものではありませんが、医学上の理由で
   うつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見える
   あおむけに寝かせましょう。


  ★できるだけ母乳で育てましょう

   母乳育児が赤ちゃんにとって最適であることは良く知られています。
   人工乳がSIDSを起こすものではありませんが、できるだけ母乳育児に
   トライしましょう。


  ★タバコをやめましょう

   タバコはSIDS発生の大きな危険因子です。
   妊娠中の喫煙はお腹の赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、
   呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。
   妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は
   やめましょう。
   これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を
   求めましょう。


  ★なるべく赤ちゃんを一人にしないでください

   ・よく眠っているからといって長時間赤ちゃんを一人にしないように
    しましょう。
   ・赤ちゃんを一人にして外出しないようにしましょう。
   ・なるべく赤ちゃんと同じ部屋で寝るようにしましょう。


  ★寝かせ方に関しては、次のようなことも注意しましょう

   ・寝具は固いマットを使用し、枕は使わないようにしましょう。
   ・かけ布団やタオル、ひもなどが顔にかからないようにしましょう。
   ・ベッドの回りにはガーゼやビニールなどを置かないようにしましょう。
   ・赤ちゃんを寝かす時はいつも場所や寝具への配慮をしてください。
   ・たとえば、日中の短い眠りでもソファーなどに寝かせるのはやめましょう。


   なるべく赤ちゃんを一人にしないことや、寝かせ方に対する配慮は、
   窒息や誤飲、けが、やけど、浴槽に落ちて溺れるなどの事故を未然に
   防ぐことにもなります。


 

  全国的な調査について

   平成9年に全国的な調査が行われ、次のような結果が得られました。

   1.うつぶせに寝かせることは、あおむけに寝かせることに比べて
     3倍ほど発症の危険性が高い。
   2.父母ともに喫煙している場合は、していない場合に比べて4.7倍
     ほど発症の危険性が高い。
   3.人工乳哺育の場合は母乳哺育の場合に比べて4.8倍ほど発症の
     危険性が高い。(*1)


   (平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」より)

   うつぶせ寝、人工乳、喫煙によってSIDSの発生頻度が高くなるというのは、
   欧米でいわれていることと、ほぼ同様の結果となっています。

   これらの事はいずれもSIDSの直接的な原因ではありません。
   育児に関し必要以上に不安を抱くことはさけてください。

   これらの3つの事を参考にして、日頃の育児の方法を再確認していただき、
   あとはおおらかな気持ちで子育てをしてください。

   参考:厚生労働省
   乳幼児突然死症候群(SIDS)対策に関する検討会報告(平成10年6月1日)


  (*1)人工乳の方が危険性が高いということについて

   決して人工乳がSIDSを起こすという意味ではありません。
   母乳栄養であれば感染のリスクが低いことが知られています。
   さらに母親との接触がより多いことや、口腔の発達が異なることも考えられます。

   また、人工乳(ミルク)はやや熱くして(40〜50℃前後)飲ませるため、
   赤ちゃんが暖められやすくなります。

   5kgの赤ちゃんが50℃のミルクを100ml飲むと体温が約0.2℃上がります。
   ミルクを飲ませた後は、赤ちゃんの汗などの異常に注意しましょう。

 
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