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◆クリスマス・カロル |村岡 花子 /ディケンズ
クリスマス・カロル
村岡 花子 /ディケンズ
新潮社 刊
発売日 1952-11
功利主義のヴィクトリア朝の時代に「お互いもう少し優しくなろう」と説いたディケンズらしい心温まる作品。
これを読めば人に少し優しくなれるかもしれません。
ただ、頑固なじいさんを改心に導くのが人間ではなくて幽霊だというところに作者の人間に対する懐疑的な一面が見えてしまうかも。
自分の立ち位置について 2006-04-16
読もうとする人がこの本を読むという行為の内に何を求めているかによって、この物語に対する評価は大きく異なってくるのではないかと思いました。
もちろんそれは特にこの本でなくとも、いわゆる読書全般について言えることですが、たとえば自分は常に出来事に対して傍観者であり続け、自分以外の誰かの罪に対する自分以外の何者かが加える制裁であるとか誰かが被ったなんらかの理不尽に対する人間を越えた存在が賦与した救済であるとか、また、自戒だとか改悛だとかといったことを思うとき、ぼくは自分の立ち位置について、改めて考えさせらます。
そして、こうした比較的重い問いを問う物語でありながら、語り口はあくまでユーモラスだしさくっと読めるほどよい短さ、この点にディケンズの凄さがあるのかも、などと勝手に納得する次第。
一方で、これを笑い飛ばすことは簡単だし、そうした心性もよく理解できる、だからこそ、するっと物語に入れる自分のことをちょっとどうなのよ、とは思いつつもわりに嫌いじゃないかもしれない、と、まぁそんな感じです。


