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2005年11月20日 タミフル備蓄:都道府県への丸投げは無責任

タミフル備蓄:都道府県への丸投げは無責任 【MSN-Mainichi INTERACTIVE】

 厚生労働省が示した「新型インフルエンザ対策行動計画」では、発生状況などを6段階に分けている。最悪の場合、全人口の25%が感染すると想定。医療機関で受診する患者数は1300万〜2500万人(死者は17万〜64万人)と予測し、治療薬「タミフル」の備蓄を2500万人分と決定した。疑いのある患者が出ると、48時間以内に投与する方針だ。計画では、国と都道府県が備蓄する各1050万人分以外に、新型用に使える国内の流通量が400万人分あると計算している。

 タミフルはインフルエンザウイルスが体内で増殖するのを妨げ、死滅させる。新型インフルエンザに有効な治療薬と期待されているため、厚労省によると、▽米国8100万人分▽英国1460万人分▽カナダ1600万人分▽豪州480万人分−−など世界各国も備蓄目標を掲げ、準備を始めている。唯一の製造元ロシュ社(スイス)には注文が殺到している状況だ。

 もともと日本は、従来のインフルエンザ用でタミフルの消費量が多く、世界の消費量の約7割を占めたこともある。厚労省は「新型用の国家備蓄分が必要との話は、既に製造元などと始めている」とし、確保に向けた具体的交渉が進んでいることを示唆している。

 一方、タミフルについては服用患者が異常行動から事故死した例が判明。また「因果関係は薄い」(厚労省)とされながらも、子供12人の死亡例が米食品医薬品局(FDA)に報告された。専門家からは「リスクを考慮し、安易に頼るべきではない」との指摘もある。

 だが、タミフルの備蓄は今や国際競争になっている。国が都道府県に丸投げするのは無責任だ。国が備蓄ルートを確保し一定の財源負担を担うのは当然で、実効性のある支援策が期待される。【玉木達也】

毎日新聞 2005年11月20日 3時00分





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