
◆2006年03月07日 子ども相談室:アレルギーの対応=小児科医・加部一彦
◇Q・アレルギーの対応
5歳のひ孫が赤ちゃんの時から卵アレルギーです。漢方を飲んでいますがよくなりません。(広島県・81歳女性)
◇A・必ず専門医の診察を
「食物アレルギー」とは、食べた物が原因となり、免疫反応を介して体になんらかの良くない反応を生じる現象を言います。症状は、皮膚・粘膜症状(かゆみ、じんま疹(しん)、湿疹など)、消化器症状(嘔吐(おうと)、下痢、血便、体重増加不良など)、上気道症状(のどや口の中の違和感・かゆみ、腫れ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど)、下気道症状(せき、呼吸困難など)、全身性反応(ショック症状)など、大変多様です。
近年、食物アレルギーは先進国の子どもを中心に増加傾向にあると言われ、環境の悪化や食品添加物の関与などが取りざたされています。大半は、年をとるにつれて良くなる傾向がありますが、原因となる食物や表れる症状などによって経過もさまざまです。原因食品として日本では、鶏卵、乳製品、小麦、ソバ、魚類、果物類、エビ、肉類、大豆が上位を占め、特に子どもでは原因の約30%が鶏卵です。
食物アレルギーは、原因が同じでも人によって症状が異なり、食べてから症状が出るまでの時間も違います。また、必ずしも原因が特定できるとは限らないため、診断が難しい場合もあります。やみくもに食物制限を行ったり対症療法を続けるのではなく、原因物質の追究も重要です。治療は、漢方も含め、常にアレルギー専門医と相談して進めましょう。特にショック状態など激しい全身症状が出た経験がある方は、緊急時の対応の指導も必ず受けてください。=隔週火曜日に掲載しています
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毎日新聞 2006年3月7日 東京朝刊


